世界の輸送市場を脱炭素化するパワー
ブリティッシュ・コロンビアのLoop Energyと韓国のNGVI（Natural Gas Vehicles International）は、韓国の路線バスに水素燃料電池システムを供給する契約を締結しました。2021年11月10日～12日に、Loop Energyのチームは、北東アジア最大の水素ハブである韓国の蔚山で開催されたH2世界水素エネル展示会 & フォーラムに出席しました。訪問中に、Loop EnergyとNGVIの基本合意書調印式が開催され、共同市場開発のための協力関係がスタートしました。
Loop Energyの最先端技術、NGVIのシステム統合の専門知識と顧客ネットワークが融合して、韓国の水素電気輸送が実現します。性能と経済性を兼ね備えたLoop Energyの製品は、完全に統合された燃料電池システム製品ラインにより、これまで成果と優れた実績を達成しており、南京、中国、東欧のバス車両で使用され、そして韓国でも使用されることになりました。
この機会は、韓国のBC貿易投資庁のチーム、カナダ大使館の貿易コミッショナーサービス、蔚山市の高官、および蔚山テクノパークからの支援により実現しました。在韓国BC貿易投資庁のチームは、韓国への派遣ミッション、Loop EnergyとNGVI間の継続的な対話を支援しました。Loop EnergyのマーケティングディレクターのEthan Hughは次のように述べています。「在韓国のBC貿易投資庁のチームとカナダ大使館の貿易コミッショナーサービスの支援に非常に感謝しています。LoopとNGVIの合意は、韓国に当社の電気路線バスを供給して、非常に重要な市場での地位を強化するポジティブな第一歩になります」。
水素燃料電池ソリューションのメーカーであるLoop Energyは、これまで電化が難しすぎると考えられていた輸送と産業市場を変革します。ブリティッシュ・コロンビアのバーナビーに拠点を置くLoop Energyは、世界の自動車と発電システムメーカーに、急速に成長している水素燃料電池の開発、製造、供給を提供しています。同社の水素電気ソリューションは、燃料電池の比較性能を劇的に向上させ、機能または経済上の犠牲なしにディーゼルの転換を可能にします。
Loop Energyの持つ、革新的な電池と水素燃料電池にかかわる特許取得済みシステム、eFlowテクノロジーは、水素使用量を減らしてより多くのエネルギーを生成します。業界同等品と比較して最大90%高いピーク電力を提供、電流密度の均一性が最大10倍向上、燃料効率が最大16%向上、コストが削減されるため、気候変動にかなりのプラスの影響を与えます。
韓国を拠点とするNGVIは、持続可能な輸送を通じてきれいな空気を生み出すことに取り組んでいます。同社は、圧縮天然ガス燃料の貯蔵・供給システムと、水素自動車用の燃料貯蔵・供給システムの開発と製造を専門としています。NGVIはまた、列車や船舶などの他の輸送分野への参入も計画しています。
H2世界水素エネルギー展示会&フォーラムは、韓国における水素のモビリティとエネルギーの重要な柱となる2つのイベントの1つです。B.C.の複数の企業が参加したこの展示会は、BC貿易投資庁が、水素の分野における同州の利点と強みを紹介する絶好の機会でした。韓国のチームは、カナダ／B.C.のパビリオンといくつかのB2Bネットワーキングイベントを共催して、Loop EnergyとNGVIとの商業連携を示しました。見込みエンドユーザーであるソウルバスが、蔚山テクノパーク、韓国水素産業協会、JNKヒーター、徳陽（Deokyang）、ウォンジンなどの韓国の重要な水素/燃料電池企業と共にイベントに参加しました。
カナダと韓国は、ギアをシフトして水素の採用を加速させ、低炭素の未来への移行を推進しています。2021年に、CleanBCの目標の一環で、ブリティッシュ・コロンビアはカナダで州として初めて水素戦略を発表しました。B.C.で発足したカナダ水素燃料電池協会（CHFCA）、およびカナダの燃料電池と水素セクター企業の50%以上が同州で事業活動を行っています。2020年、韓国は「韓国ニューディール」を発表しました。1,800億カナダドルのプログラムの一環で、韓国は水素を、国内の脱炭素化を支援するためのグリーン気候政策の中心戦略の1つとして指定しています。韓国は水素法を施行した最初の国であり、Hyundai、SK、ハンファ、ドゥーサンなどの韓国のグローバルな複合企業がこの運動を支援しました。
貿易・輸出サービスをお探しですか？ブリティッシュ・コロンビアは、成長する水素経済を活用できる戦略的な位置にあります。BC貿易投資庁にお問い合わせください。貿易投資庁代表部のグローバルネットワークは、ブリティッシュ・コロンビアでの水素の生産、研究、使用、輸出の機会について、適切なつながりを確立し、詳細を知るのに役立ちます。
