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CellCentricの新施設がB.C.に開業

ドイツのダイムラー・トラックAGとスウェーデンのボルボ・グループABの 50:50 合弁会社である国際的な水素燃料電池企業、CellCentricは、今年初めにブリティッシュ・コロンビア(B.C.)のバーナビーに新しい拡張施設を開設しました。最先端の施設は、CellCentricのグローバルな研究開発、製造、商業化の取り組みの要であり、重要な燃料電池システムを提供して、大型トラックやその他の用途で、気候ニュートラルでサステナブルな輸送を促進します。

CellCentricの拡張施設のグランドオープニング

この新しい施設は、バーナビー市および燃料電池技術のシリコンバレーとみなされているバンクーバー都市圏で、水素燃料電池技術と専門知識のハブとして成長しています。クリーンテクノロジーと水素駆動モビリティの最先端を行く世界的に有名なさまざまな企業が、この地域を30年以上にわたり本拠地としており、ユニークな産業特性と高度なスキルを備えた人材プールに貢献しています。このセクターはまた、カナダの2つの主要な研究大学、ブリティッシュ・コロンビア大学とサイモン・フレーザー大学をはじめとする現地の中等教育後の教育機関(訳注:大学や職業訓練校)によって支えられています。現地の専門家ネットワークにアクセスできること、そして継続的で緊密な交流があることが、CellCentricがこの場所を選択する際の重要な決定要因でした。

Cellcentric Fuel Cell Canada Inc.は、以前の法人体制下で、10年以上にわたりバーナビーに拠点を置いて活動しており、地域の産業クラスター形成に大きく貢献しています。BC貿易投資庁代表部は、燃料電池ビジネスユニットと、B.C.に本拠を置くBallard Power Systemsとの研究パートナーシップが最初に確立されて以来(当時はMercedes Benzとして)、同社と密接に協力してきました。ここ数年、同社が燃料電池スタックの研究と生産を追加する際にもサポートを継続しました。新施設の導入において、BC貿易投資庁は、連邦、地域、自治体の経済開発パートナー間の協調的な取り組みの一端を担い、地域における水素燃料電池産業の重要性を強調し、開発の取り組みを促進しました。

CellCentricの2階建ての約5270平方メートルの新施設には、7台の試験装置、手動および自動の生産ラインをはじめとする高度な燃料電池スタックの生産・試験装置が装備されています。同施設は3倍の出力が可能になり、同社の従来の施設と比べて面積が2倍になりました。ビルト・トゥ・スーツ型の生産フロアとオフィススペースは、必要不可欠な床面積を備え、最大120人の従業員を収容可能で、B.C.の労働者を倍増させ、ここB.C.で世界をリードする燃料電池のイノベーションをさらに前進させることができます。

バーナビーの拠点で取り扱う燃料電池スタックは、燃料電池生産において極めて重要な役割を果たし、CellCentricの製造サプライチェーンにとって必要不可欠です。また、新しい施設への移転と生産能力の拡大は、ドイツの同社の拠点で燃料電池シリーズの生産が増加する重要な時期に行われます。燃料電池スタックは、燃料電池ユニットの心臓部です。複数の燃料電池が一列に配列されてセルのスタックが形成されます。個々のセルを直列に接続することにより、要件に応じてスタックの出力を変更・調整することができます。B.C.で生産された完成した燃料電池スタックは、ドイツの他の燃料電池システムコンポーネントにさらに統合され、キルヒハイムとテック・ナベルン(シュトゥットガルト地域)にあるCellCentric本社で完全な燃料電池ユニットに組み立てられます。CellCentricの事業拡大は、燃料電池技術とブリティッシュ・コロンビアでビジネスを行うことへの明確なコミットメントを表すものです。

CellCentricのような企業が州への投資を深めることで、将来は明るいものとなります。同社は、世界で認められた他の数社の企業とともに、B.C.が水素燃料電池技術の世界的リーダーとして確固とした地位を築くのに貢献しています。

CellCentricについて:

Cellcentricは、2021年3月1日に設立されたドイツのダイムラー・トラックAGとスウェーデンのボルボ・グループABの50:50 合弁会社であり、前身の会社での燃料電池の開発における数十年にわたる専門知識と豊富な経験を活用しています。Cellcentricは、燃料電池の世界的な大手メーカーになることであり、2050年までに気候ニュートラルでサステナブルな輸送に向けて、世界が大きな一歩を踏み出すのを支援することを目指しています。Cellcentricの主な焦点は、大型トラックで使用する燃料電池システム、および株主であるダイムラー・トラックAGとボルボ・グループをはじめとする顧客向けに同等の要件の異なるアプリケーションを開発、生産、商品化することです。現在、数百人の高度に専門化された同僚が、キルヒハイム/テック・ナベルン、シュトゥットガルト・ウンターテュルクハイム、エスリンゲン、およびB.C.のバーナビーで、学際的なチームにより燃料電池システムの成功に取り組んでいます。約700件の特許が発行されており、技術開発に関して同社が主導的な役割を果たしていることを物語ります。

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